論文式試験に合格した後、大手監査法人、税理士法人、中小の監査法人と経験してきました。30歳を前に、修了考査に向かう時間を確保したいと思い、2022年9月に新創監査法人に入所。その年の12月の修了考査に合格しました。これまでのキャリアで得た気づきと、新創監査法人の特徴をお伝えします。
論文式試験合格後、大手監査法人の地方事務所に入所しました。メインの地方銀行の他、メーカーや自動車ディーラーなど多種多様な業種の監査を経験させていただき、2年程がむしゃらに頑張ってきました。特に地方銀行の監査では銀行独特の会計処理や文化など、勉強してきたこと以外で学ぶことが多く苦労しました。また社会人1年目として誰もが通る道だと思いますが、当時21歳で、一般常識的な仕事の進め方もわからず、先輩やクライアントから指導を受けて「自分はこんなこともできないのか」とショックを受けたことを覚えていますが、今ではいい学びだったと思います。
大手監査法人に入社してから上京したい気持ちが芽生え、また監査業務を通じて税務にも興味を持ち始めたので、都内の税理士法人への転職を決意しました。そこでは税務と財務コンサルの見習いのような立場で、仕訳入力や決算書及び税務申告書の作成、月次決算時のアドバイスなどを経験しました。ただ業務をこなすのではなく、経営者に寄り添い、数字の向こう側の情景を見ることができたのはとても勉強になりました。ただ1年程で税務よりも、公認会計士試験で学んだ監査基準、会計基準など理論的なことを深掘りしたいと気づき、監査に戻ることにしました。
転職活動で中小の監査法人をいくつかまわり、統括代表の監査に対する思いに共感してある監査法人に入所しました。その統括代表は原理原則から判断をされる方で、重要性以外のところでも「修正できるものはしましょう」と、クライアントに対する指導も徹底していました。決算書をあるべきものにしていくことは、学びが生かされ充実感がありましたが、修了考査に向けてやむなく転職を決意しました。
私が監査法人選びで大事にしたのは、何より「品質」でした。新創監査法人(以下、新創)には大手監査法人の地方事務所時代の先輩がいて、新創の監査や品質について教えてくださったので安心感がありました。また、統括代表社員の柳澤先生が公認会計士協会の副会長(2013年〜2022年)をされていたことも、信頼感につながりました。
入所してから1年足らずですが、これまでの法人と比べると、新創の特徴は「個が裁量を持って働ける」ことだと思います。たとえばアサインの期間が短いとジョブをこなすので精一杯になりますが、新創はスケジュールに余裕があるので、業務の調整がしやすいです。そのため、突発的な対応や他のメンバーが困っている時にカバーに入るなど、助け合うことができます。また勤務時間も業務に支障がない限り自分で決められて、じっくり考える時間や勉強する時間、もちろんプライベートの時間も自分でコントロールすることができます。これらが仕事に前向きな環境、成長できる環境をつくっていると思います。
最近、若手の監査離れが話題になりますが、私は監査をとてもいい仕事だと思っています。会計という理想をクライアントの皆様に理解してもらい決算書に反映してもらうことは、学んだことが世のためになっているという実感があります。恥ずかしげもなく言うと「理想の世界で働いている」感覚です。そうした監査の楽しさ面白さを味わえる余裕が、新創にはあります。
早いうちから難しい勘定科目やテクニカルなところに着手できるのは魅力です。公認会計士登録後の1年目であっても収益認識や引当金などの会計上の見積り等の高度な勘定科目を担当させてもらえます。もちろんパートナー、マネージャーから随時、フォローしてもらえます。
上場企業であっても、全体を把握できる規模感であり、いろいろな事業部門を見てまわり、自分のものにできると面白いと思います。
また学校法人監査や監査法人の監査もあり、多様な監査が学べるのも魅力的です。