初めての著書『さてIFRSを導入する』は、当法人がIFRSを初めて手がけた時の経験を書いたものです。当時、私もIFRSは手探り状態でしたので、正直、かなり大変でしたが、執筆はとても良い経験になりました。専門的であればあるほど知識の羅列をしても面白くないので、わかりやすくかつ有用な情報にする工夫が重要なのだとわかりました。今年、『監査の現場からの声』に執筆参加させていただき、法人としての哲学を深く考えるきっかけになりました。書くことは知識の整理になり、そうかと改めて気づかされることも多いです。
私は受験生時代から、財務諸表論は特に好きでした。IFRSは自分の理論的体系とは異なるものだったので少し戸惑いましたが、IFRSを学んだことにより、一層会計に対する理解が深まったと感じています。その時は無駄に思えても、何か一つを深く追求することはとても有用で、自分の強みにつながっていくと思います。
15歳のころから学校にあまり行かなくなったんです。学ぶって何だろう、生きるって何だろうと5年ぐらい考えて(笑)。答えが出ないので20歳で公務員になりました。でもそれも向いていない。自分には何もないなと落ち込んで、ならばいっそゼロからスタートしようとカナダに行きました。
カナダではやることがない。しかもお金がない。だからエクスチェンジ・ランゲッジという日本語を教えてごはんをくれるアクティビティに参加しました。カナダにはメキシコやコロンビアから英語を学びに来る人がたくさんいて、みんな仕事を得るためにものすごく努力しています。それに比べ自分はなんの努力もしていなかったと考えさせられました。ほぼ一年間、日本語を使わない生活をして自然に英語が身について、帰国子女向けの英語を重視した入試で早稲田大学の商学部に入り公認会計士の資格をとりました。
証券会社勤務を経て、新創監査法人に入り4年になります。うちには多種多様な人がいて私は好きです。トップが人をフラットに見てくれているからだと思います。国際業務はまだ多くないですが、ケンブリッジ、ロンドン、バンクーバー、バリ島などに行かせてもらっています。私としては、英語の得意な若い人に入って来てもらって一緒に国際業務を開発していきたい。どこにどんなきっかけがあるかわかりませんから、一緒に扉を開いてくれる人、待っています。
藤田理事長と国際担当の横江がAlliott GroupのCEOであるJames Hickeyと会談
新創監査法人は、国際的評価機関であるCorporate INTLより日本における監査・保証業務が優れた法人として選出された。
上司にすすめられて、昨年秋から山登りをはじめました。最初は初心者でも行きやすい「高尾山」に行って、紅葉がとても綺麗で富士山も綺麗に見えてすっかり気に入りました。そのあと神奈川県の「大山」、千葉県の「鋸山」等にもトライしています。旅行も好きで、昨年の9月にドイツ、今年の3月に東北に行き、次は長崎に行こうと計画しています。ドイツは東ドイツだったころの東ベルリンが舞台の映画を見て行きたくなったのですが、ベルリンの壁は、いまはアートギャラリーのようにいろいろな絵が描かれていて考えさせられることも多かったです。
昨年から学校法人の主査を担当しています。主査になると、クライアントからは頼られ、スタッフの指導もしなければなりません。仕事ばかりでは余裕がなくなるので、休日は存分に楽しんで、仕事はすっきりと笑顔で取り組んで行きたいと思っています。
ベルリンの壁